赤道儀の設置 星空のいざない 
   
  赤道儀の役割は日周運動を打消して星を静止させることです。撮影機材脚部の設置には留意すべき点があります。
   設置のしかた  


足場が不安定では天体追尾精度や光学性能も何もあったもので
はありません。天体観測全般に影響する最も重要な作業です。

・架台脚部の設置はしっかりした地面に

  不安定な地盤では三脚は徐々に沈み込み観測に不都合です。

  - アスファルト、コンクリート、岩盤等しっかりした所に
  - 地面が柔らかい時は脚の下に板を敷いて沈みを防ぐ

  設置時に大まかな水平出し、極軸設定をしておきます。

・積載機材のバランス

  赤道儀に機材を載せ赤経/赤緯軸毎にバランスを取る。

  - ギアのかみ合わせのために幾分バランスを外します

・レベリング(水平出し)

  極軸が合えばよしとの意見もありますが東西方向の傾きは天
  体導入に誤差を与えます。アライメント調整で修正しますが
  オードガイドに好くない影響を与えることがあります。

  - 東西・南北方向毎にできるだけ正確に
  - 水準器を水平が必要とされる平らな場所に置いて測定

  三脚アジャスターがあれば 0.1°単位の調整が可能です。


 
 
三脚アジャスター

 水準器 : 気泡式とデジタル式

   
   
   極軸合わせ  
 

 Vixen SX赤道儀の極軸望遠鏡  

 赤道儀の機能は日周運動を打ち消して星を追尾することに集約されま
 す。高い精度の追尾には正確な極軸設定が必要です。

  赤道儀購入時することがひとつ。工場出荷状態では極軸望遠鏡には
  観測地として通常日本の標準子午線の経度が設定されています。
  東経 135度 これは兵庫県明石市あたりを指しています。

  Vixenの SX極軸望遠鏡では観測地経度と標準子午線の偏差角を指定
  します。設定誤差は観測地差異による時差と等価で天体導入のRA誤
  差として現れます。

   - 極軸望遠鏡下部の水準器の気泡を中央に
   - 日付ダイアルで観測日を時刻表示の該当時刻に
   - レチクル表示に従い北極星を所定の位置へ移動
 
 

 
 
   積載機器のバランス − 追記  
 

 赤道儀のバランス取り  

バランスが崩れると追尾に影響が出ます。ただし完全なバランスがベストというわけでもありません。

赤道儀はモーターの回転をギヤで伝達します。滑らかな伝達にはギア間に適度な隙間が必要でこれをバックラッシュといいます。

バランスが良過ぎると隙間でギアが遊んだ状態になりモーターが空転するため動作が遅れます。また空転後ギアがいきなり噛み合ってしまい反動で大きく動くこともあります。

ギア遊びの回避には歯が常時接触している必要があります。バランスを少し外せばギアが常時噛み合います。

追尾に適切なバランス取りには、

  - 使用する全機材を赤道儀に載せる
  - クランプを緩め各軸を水平にする
  - 各軸を手で動かしてバランスを確かめる
  - 必要に応じてウェイト/鏡筒位置を調整しバランスを取る
 

 


しかし過度のアンバランスは機材の負担を高めてしまいます。赤道儀モデル、積載物の質量やバランスなどに応じてセットアップは千差万別で、いわゆる「標準」はありません。トライアンドエラーで良い「加減」を見つける事もこの趣味の醍醐味です。

   

    設置が終わったら期待を込めて星降る夜空を見上げてみましょう!
 



このページの説明は Vixen SX赤道儀の取り扱い方法に
基づいています


観測・撮影では安全への配慮が必要です

 - 落雷など天候変化に注意する

 - 安定した地盤で観測する

 - 野生動物に注意する

 - 道路で観測は行わない、また場所にかかわらず交通には
  十分注意する

 - レンズ越し、肉眼に関わらず適切な装備無しに太陽を視
  野に入れるのは大変危険です

 - 低温時は保温に留意する


ご注意

本ホームページの天体観測・撮影に関わる記述は作者個人
が経験した事や感じた事を基礎とする個人の意見です。

本ホームページの作者は天体観測・撮影や機材の取り扱い、
そして観測・撮影時の安全に対し何ら保障を与えるものでは
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