オルフェウスの竪琴 〜 こと座 Hi Res image 1900x1250 pixel


ギリシア神話「オルフェウスの竪琴」はとても悲しい物語です。

竪琴の名手オルフェウスには美しい妻エウリディケがいました。甘く楽しい夫婦生活は毒蛇に噛まれた妻の死によって終わりを告げてしまいます。

嘆き悲しむオルフェウスは黄泉の国に行く決心をします。あの世の川の渡し守カロンや入り口を守る三つ首の犬ケルベロスを竪琴の音色で魅了したオルフェウスはついに冥界の王ハデスとその妃ペルセフォネに願い出ます。

「冥界の王ハデスにお願いします、どうか愛する妻を返してください」

ハデスは言います「冥土の掟を破るわけにいかぬ」

あきらめきれないオルフェウスが竪琴を奏でると悲しい音色に心をうたれたペルセフォネもハデスに懇願します。心を動かされた冥界の王が言いました、「妻を連れて行くがよい、ただし地上に出るまで振り返ってはならぬ」

オルフェウスはエウリディケの息遣いを背後に感じながら冥土を後に洞窟を地上へと急ぎます。やがてこの世の暖かい光と風を感じた時、うれしさのあまり妻を振り返ってしまいます。その時妻の足はまだ洞窟の中にありました。

悲しい表情のエウリディケは吸い込まれるように洞窟の奥に消えていきます。

絶望してあてどなく彷徨うオルフェウスに悲劇が起こります。酒に酔ったトラキアの女達から竪琴を奏でるよう強いられたオルフェウスは拒みます。これに激怒した女達は彼を八つ裂きにしてヘブロス川に投げ込みます。

オルフェウスの亡骸は詩の女神ムサイの手でリベラの森に葬られました。大神ゼウスはオルフェウスをたいそう憐れに思い竪琴を拾い上げ星空にあげたのがこと座の由来と言われています。


静かな夜にはエウリディケを慕うオルフェウスの美しくも悲しい竪琴の音が星々の間から聞こえてくると伝えられています。

この写真は、そのような悲しい物語のこと座あたりを中心に20分間撮影したものです。何か聞こえてきませんか?

 





冥界を急ぐオルフェウスとエウリディケ
Orphes Leading Eurydice from the
Underworld' by Jean-Baptiste Camille Corot


オルフェウスの亡骸を拾い上げるムサイ
Orphée' by Gustave Moreaueaueau